「ディテール」上智大2年 向島櫻
記者インターン3日目、本日のブログ担当は上智大2年の向島櫻(むこうじま・さくら)です。
出身は秋田県。「秋田美人?」と聞かれることが多いですが、期待しないでください。仙台といえば牛タン、秋田といえばきりたんぽですが、「畑のキャビア・とんぶり」もおすすめです。東北旅行の際は、ぜひ醤油とマヨネーズでどうぞ!
これまでの私と言えば、提出物や集合時間は常にギリギリ。「このままでは絶対に社会人になれない!」と不安に思ったのがこのインターンに参加を決めた理由です。また秋田も2011年3月11日、震度5強の揺れがあり、停電・断水の被害があった「被災地」です。決定的な違いが「津波が来ていない」こと。だからこそ「薄れがちな震災の記憶を自分の中に刻む」という理由もありました。
さて、3日目ともなると、学生同士みんな名前を覚えて、和気藹々としています。一方で3日目、そろそろ取材が近づき、それに向けた厳しい(?)指導が始まりました。
10:00
今日はグループワークからスタートです。
C班は仙台市内を歩いて取材先を探しに向かいました。取材先が決まったグループ、話し合いに火がついて盛り上がったグループ…。考えれば考えるほど、知れば知るほど、わからなくなっていくものもありました。中には突如、涙する人も。あとで喜びの涙だったようで安心しました(笑)
私たちA班は、菊地弘志デスクが午後の合評会に来られないということで、わざわざ時間を作って来てくださり、他の面々より一足早く添削を受けました。とにかく優しかったです。自分の足りないところ、ポイントを聞き、午後の合評会に備えます。
13:30
昨晩頭を悩ませた記事。それぞれ自分の中の最高点を出して来たはずです。日報が届くのが日に日に遅くなっているのが、その証拠のようです。各々が深夜未明まで推敲し、それでやっと日報を出す。そんな生活が始まっています。
そうそう、日報ですが、初日に全員が完璧なフォーマットで提出されたのは、大泉デスクの説明によると16期を重ねた歴史の中で初めてのようです! なんだか誇らしいです!(一部に、リップサービスの説があります)。
今回の合評会、担当してくださったのは防災・教育室の武田真一室長、大泉大介記者、報道部の長谷美龍蔵記者。武田真一室長は、あの河北新報の震災後の奮闘を追った再現ドラマに主役として出ていた武田室長です! 演じたのは渡辺篤郎です! 否応なしに緊張します。
指摘を受けて気づかされたのは「ディティール」の重要性。
読み手の共感を呼ぶ記事の前提となるのは、細かい部分の情報や描写です。記事に登場する人と出身地や出身校が同じだったり、年齢や家族構成が自分と近かったり。そんな人の細部、生活者としての姿は、特に地方紙だからこそ、読者と繋がるためには重要なのです。
「だいたい分かる」ではダメ。予備知識を持たない読者であっても、一読しただけで分かる、伝わる−。そのための一歩が、細部にあることをひしひしと感じました。
16:00
門田勲デスクによる写真寸評会です。昨日、撮ってくるように課せられた写真のテーマは「幸せ」「幸福」です。つかみどころがあるようでない難題に、みんな頭を悩ませておりました。
自分が思い描いたストーリーを写真に込めても、それが写真に写り込んでいなければ、見る人・読者には伝わりません。門田さんの寸評を受けながら、「写真=写心」の難しさを思い知らされました。
明日はついに津波被災地の名取市閖上にお邪魔します。現地を訪れて記す記事には、写真も添えなかればなりません。今度こそ、画面の隅々まで気を配って、読者に伝わる写真をものにしたいものです。
私のA班はじめ4班それぞれ、取材に協力いただく地元企業・商店が決まり始めました。取材に行ったら行ったで、何を聞いて、どんな記事を書くのか…。考えることが山ほどあって、ブログを書く暇さえない状態です(汗)。明日からはもっと大変になるぞ。今後ブログを担当する皆さん、頑張ってください!
ちなみに今日まで3夜連続、ブログを担ったのは上智大! トリは「東北love、秋田love」の2年向島櫻でした。
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