次の震災のため減災の意識を〜3.11の経験から〜 東北学院大2年 京洋平

 





 「どうすれば被害を軽減する減災ができるかをみんなも考えてほしい」

「エフエム仙台」でラジオパーソナリティをしている板橋恵子さん(60)は澄んだ声でそう訴えた。



 板橋さんはエフエム仙台の防災情報番組「SUNDAY MORNING WAVE」を2004年から七年半担当をしている。

震災直後、板橋さんはこれまでその番組で培ってきた知識を生かし、震災の番組の放送へ向かった。

 余震が続くなか板橋さんは無我夢中で減災のために、放送を続けた。「メディアとしての責任を感じ、地震に対しての恐怖感はなかった」と話す。



 震災以前から板橋さんは、減災のため、自然災害から身を守る知恵や災害非常食「サバメシ」ついて書かれた「サバメシ(サバイバル飯の略。非常食のこと)防災ハンドブック」の制作に携わっている。

 震災後、リスナーから「サバメシについて知識を深めていたため、子供達が慌てず食料を選べた」「マンションに住んでいる人に作ったサバメシを配ることが出来た」と感謝の声があがった。

 今度は3.11の被災者のサバメシレシピ集めた本「ウチのサバメシ」を、今年の12月上旬に発行する予定だ。「次の震災時に役立ててもらえればうれしい」と話す。



 「時間の経過と共に防災意識が低くなっている人がいると感じる」と危惧する板橋さん。

 3.11の震災は想定を超える大津波や食糧難、インフラの麻痺など多くの苦難を経験をした。震災の出来事は忘れたいが、忘れてはならないものもある。

 今後、どの程度の地震が起き、どんな被害が出るかは不明確である。震災後の経験を生かし、サバメシで備えたリスナーのように普段から減災の意識を持って備えること。それが自分自身を守る大切な力となっていく。
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河北新報社 記者と駆けるインターン

2012年夏にスタートした、大学生向けの記者体験プログラム。 東日本大震災の被災地で、人に会って話を聞き、大事なポイントを見つけ、限られた字数で記事にする―。 そうした体験は、ジャーナリスト志望者のみならず、どんな職種職業にもつながる「生きる力」を養います。 このブログでは、学生の活動成果である記事と、活動中の日々の様子などを随時発信していきます。 募集告知もこちらで行います。

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