リスナーとともに防災を学ぶ 宮城大2年 木村俊介







 「防災知識はリスナーとともに学んできました」



 さりげなく発した言葉の奥に、今まで防災を学んできた姿勢とそれを得た自信に溢れていた。





 エフエム仙台を昨年末に退社、今年からフリーとなったラジオパーソナリティの板橋恵子さん(60)。現在、同社の防災番組「SUNDAY MORNING WAVE」を担当している。

 大震災直後は、それまで7年間担当していた防災番組での知見を活かし、「高台に避難してください」などと、懸命に放送で呼び掛けた。「自分がどうなってしまうのかという恐怖心よりも、情報発信する立場としての使命感が強かった」板橋さんは、当時のことをそう振り返る。





8年前、前任者が立ち上げた防災番組を引き継ぎ、宮城県沖地震を想定した防災情報番組を担当し始めた板橋さん。日ごろから防災を意識するようになった。

 板橋さんは、このラジオ番組を担当するまで、防災に関するノウハウは持っていなかった。防災番組の中で、多くの専門家をゲストとして招き、学んだ。また、防災関連の学会に足を運び、知識を得る努力も重ねた。





 ラジオを通して、リスナーと学び、リスナーに伝え、ともに歩んできた7年半。震災時、情報発信することを最優先にしていた。「二次災害を防ぐのはメディアの役目だ」と板橋さんは言う。ラジオパーソナリティとして、緊迫感と落ち着きを持ち合わせ、「伝える」という責任感、熱い気持ちが伝わってきた。





 その反響として、「防災知識をインプットできた」、「サバ飯グランプリ(非常品で作れる料理のコンテスト)のおかげで、震災時に慌てずに対応できた」など、リスナーから支持されている。





 「今後もリスナーに防災情報を発信し続けたい」と板橋さんは言う。リスナーと二人三脚で歩み、次に起こりうるとされている、首都圏直下型地震、東海沖地震に備え、3.11で経験してきたことをもとに、今後も防災情報を提供していく。
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河北新報社 記者と駆けるインターン

2012年夏にスタートした、大学生向けの記者体験プログラム。 東日本大震災の被災地で、人に会って話を聞き、大事なポイントを見つけ、限られた字数で記事にする―。 そうした体験は、ジャーナリスト志望者のみならず、どんな職種職業にもつながる「生きる力」を養います。 このブログでは、学生の活動成果である記事と、活動中の日々の様子などを随時発信していきます。 募集告知もこちらで行います。

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