「あたりまえ」を忘れない

今日で河北新報社でのインターンシップは終了。

毎日、中身は濃いのにあっという間に過ぎた気がします。





午後、輪を作り、1人1人それぞれインターンシップを通して学んだことを発表しました。同じ18日間を過ごしたけれど、感じることは人それぞれ。

皆の発表を聞きながら、今までのことを振り返りました。















はじめは静かだった会場も、今や休み時間ともなれば、笑い声で包まれています。



もう今日でこの会場で、「おはようございます」と講師陣と仲間に声を掛けあって1日が始まることや「お疲れ様です」と言って1日を終えることが出来ないんだなあと思うと寂しくなります。会場に来れば、皆に会えることは当たり前になっていました。





当たり前が当たり前でなくなること。

私は閖上地区、荒浜を訪れ、そのことは言葉には出来ないほど恐ろしいことだと気付きました。



津波が奪った、あたりまえ。







インターンシップを通して、関わったすべての人から、日々多くのことを吸収し、ぐんぐんとまっすぐ成長していけた気がします。

この3週間、短距離走のように無我夢中で駆けてきて、前向きに取り組んでいた自分に気付きました。

前向きに取り組むことは、自分に自信をつけることが出来る。

わたしはそう思います。





的確なアドバイスをしてくれていつも支えてくれた講師の記者の方々、ともに切磋琢磨し合ったインターン生22人のみなさん、本当にありがとうございました。





















この3週間のなかで、被災地と向き合い、得たことは、おばあちゃんになっても忘れません。

あと何十年もすれば、千年に一度ともいわれる、この大震災を経験していない世代が増えていきます。

その世代の人のために何ができるでしょうか。





このブログを書いている私に限らず、今このブログをみているあなたにも出来ることがあります。



それは、震災から学んだこと、感じたこと、知っていることを「伝えること」です。



横山明佳音@東北学院大学


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河北新報社 記者と駆けるインターン

このブログは、2012年夏から2019年春まで通算19回行われた、大学生向けの記者体験プログラム「記者と駆けるインターン」の活動報告です。 2019年夏からは内容や期間が異なりますので、ご了承ください。 詳細は最新の記事をご覧ください。