伝える難しさ

河北新報でのインターンも、明日を残すのみとなりました。

宮城学院女子大学3年の石川知絵です。



今日のプログラムは、グループ原稿の批評会。



4人の意見をすり合わせ、限りある字数で1つにまとめ上げた原稿を、

「多様な視点」で評価してもらいます。







昨日は書き手を全うし、、今日は書き手、そして批評役の二役を務めます。



取材で仕入れた多くの情報の中から苦労して取捨選択し、文章に仕上げた記事が

仲間やデスクという「読者」の目にどう映るのか─。

どきどきの時間が流れます。



何人かから同じ課題が指摘されたり、書き手が思いもよらなかった新しい切り口が示されたり。

他のグループの15人のインターン生(大高さんが体調不良で欠席…お大事に!)と3人のデスクそれぞれから

参考になる多くの意見が聞かれました。



普段はお互い和気あいあいと楽しい時を過ごしていますが、

このときばかりはオン・オフのメリハリを明確にして

心を鬼にして厳しい意見も飛び交います。

これも仲間のためです。



記事に入れたかった内容を「足りない」と指摘されるのは、実にもどかしいものです。

情報を読者が理解できないほど盛り込むことなく、

その一方でしっかりと味わい深い文章に仕上げるのは至難の業。

限られた字数で伝えられることは、あまり多くはないのです。



私たちが普段読んでいる新聞記事に盛り込まれていることは

取材した情報の中のごく一部、

もしかすると氷山の一角であるかもしれないと

書き手の立場を経験し、身をもって感じました。



批評会が終わり、緊張の糸がほぐれるのもつかの間。

最後のミッションは、インターンを通しての感想文の執筆です。







…のはずが、担当デスクと残りわずかのひとときを楽しんでいます。

感想文は明日までの宿題ですね。



そしてそして、今日は大賀姉さんの誕生日!(おめでとうございます!)

突然部屋が暗くなり、大賀さんの好きなチーズケーキが登場。



バースデーソングを歌った後は、先日誕生日を迎えた秋ちゃんも一緒に色紙を贈りました。







二人にばれないように、こそこそと色紙にメッセージを書いてきたのですが、それも楽しい時間でした。



大賀姉さんは「自己紹介のときに誕生日アピールしすぎました…」と恥ずかしげに挨拶しています。



インターンもスタート当初は「長い道のりだなあ〜」と思っていましたが、

今となってはとてもあっという間で、仲間たちともすっかり仲良くなりました。



ここに来るのも、明日だけです。

感想文も記事と同じで、大事なのは「人に伝わるように書く」こと。

これまでの学びを生かして、悔いなく仕上げます。






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河北新報社 記者と駆けるインターン

このブログは、2012年夏から2019年春まで通算19回行われた、大学生向けの記者体験プログラム「記者と駆けるインターン」の活動報告です。 2019年夏からは内容や期間が異なりますので、ご了承ください。 詳細は最新の記事をご覧ください。