体験・農地再生ボランティア

インターン生の相原里咲@東北福祉大です。



インターン6日目の今日は、仙台市若林区を訪ね、農地再生のボランティアをしてきました。



受け入れてもらったのは、若林区七郷に事務所を構えるボランティア団体「ReRoots(リルーツ)」。



学生スタッフの案内で、若林区井土浜の農地に移動し、草刈り作業が済んだ農地を耕す作業を担いました。



作業に先立ち、農地の所有者である兼業農家の渡辺邦夫さん(53)にご挨拶をいただきました。

お話によると、私たちの担った農地では震災前、渡辺さんが野菜を育てていたそうです。



自宅は農地のすぐ東隣にあったそうですが、津波で大きな被害を受けて既に解体済みで、

更地になっていました。渡辺さん一家6人は幸い全員無事だったそうですが、

今は一戸建て住宅にみなし仮設として入居し、暮らしています。







秋とは思えない炎天下、しかも強い風で土煙が上がる中、みんなで一生懸命畑を耕します。

指示されたのは、スコップの刃一つ分の深さまで土を掘り、親指大以上の石やガラス片などを

きちんと取り除くこと。



でも、土は思った以上に硬く、刃先はなかなか入っていきません。

スコップを土に突き刺した時の感触を音で表現すると、「サクっ」ではなく、「ガツっ」「カンっ」。

この夏の少雨の影響もあるのか、カチカチのところもありました。











自分が耕した範囲では、「がれき」と呼ばれる物はあまり出ませんでしたが、

畑全体を見渡せば、埋まっていたごみやがれきの量は膨大です。

畑隅のがれき置き場には、見る見るうちに山ができました。







がれきの山を、石やガラス片、ビニール袋などの不燃物に分ける作業も体験しました。

一目では見分けがつかないものもあって、分別にも時間を要しました。







作業後、「ReRoots(リルーツ)」代表の広瀬剛史さん(38)からも話を聞きました。





広瀬さんのメッセージで心に響いたのは、たとえささいなボランティア活動であっても、

自分の役目として誠意を持って取り組む大切さ。



大粒の汗を流して体得した今日の学びをしっかり生かして、

明日正午締め切りである活動報告レポートを仕上げたいと思います。
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河北新報社 記者と駆けるインターン

このブログは、2012年夏から2019年春まで通算19回行われた、大学生向けの記者体験プログラム「記者と駆けるインターン」の活動報告です。 2019年夏からは内容や期間が異なりますので、ご了承ください。 詳細は最新の記事をご覧ください。