新しい閖上

宮城学院女子大3年の鎌田知里と申します!

インターン4日目、河北新報での活動は3日目。



昨夜は河北さんが近くのカフェで懇親会を開いて下さいました!

おいしい料理に、ちょっとのお酒。

学生同士、学生と河北の方々、それぞれの距離が一気に縮まって

今後活動をともにしていくうえで有意義な時間になりました。



ちなみに、司会はデジタル事業部の中島さん。

スムーズかつ多方面への気遣いを忘れない、素晴らしいパフォーマンスでした!

ありがとうございました!



そして今日。仙台は快晴。秋とは思えないほど暑い日が続きます。

プログラムは閖上(ゆりあげ)の視察。

閖上は名取市沿岸部にあります。大津波で家も工場も松林も、すべてが流された地域です。

「取材の基本」などについて教わった昨日までの学びを生かして、いざ参ります!



現地での案内は、閖上の老舗笹かまぼこ店「ささ圭」の女将佐々木靖子さんにしていただきました。



まずは閖上中心部にある日和山。震災前からある人工の小高い丘のような場所で、

20段ほどの石段を上がると、もう頂上。

そこはテニスコート大の広場のようになっていて、

小さな鳥居があり、慰霊碑があり、花が手向けてありました。



眼下に見えるのは、基礎だけが残った家の跡、はえっぱなしの草。

遠くに見えるのは、櫛の歯が抜けたような松林と、その向こうに広がる穏やかな青い海。



私たちと同じように被災地の視察に訪れた方、そしてかつてここで暮らしていた方らが

次々と訪れ、慰霊碑に手を合わせていました。

私たちも、静かに合掌。







バスで5分ほど内陸に走ると閖上中が見えてきました。







校舎に掛けられた大時計の針は、ほぼ横一線。

あの日、あの時から時間が止まっていました。



震災後、昇降口の前には石碑が設置されました。

記されているのは、亡くなった在校生14人の名前。

脇に置かれた二つの机には「いつも一緒だよ」とのメッセージがありました。



次に向かったのは閖上小学校。

体育館には、閖上に暮らした人々のたくさんの思い出の品がありました。



家族みんなが笑顔で写る婚礼写真

努力の成果の賞状やトロフィー

たくさんのランドセル、母子手帳

無数の位牌

この地の夏祭りなどで響いたであろう太鼓は泥にまみれ、張りは破けていました。



目にした光景を、そのまま写真でご覧にいれるべきか、

いろいろ悩んだのですが、自重します。



そのあとに向かったのは「閖上さいかい市場」。

閖上で商店を営んでいた方々が震災後立ち上がり、

現在、11店舗が営業を再開しています。



お店の皆さんは笑顔が素敵!元気!

インターン生の質問にも、快く答えていただきました。



(アイスうめぇ…)







うーん我ながらいい写真。



そして最後にささ圭さんの新工場にお邪魔しました。

ここでは社長の佐々木圭亮さんにもお忙しい中、お話をいただきました。







震災後一度は、「廃業するしかないと考えた」という社長さん。



「でもね、全国の見ず知らずの方までが『また作ってほしい』『いつ再開するんですか?』と言ってくれたんです。

それで、また笹かまを作ろうと、私を奮い立たせてくれたんです」



震災から1年半あまり。幾多の危機を乗り越えて、この新しい工場は完成しました。

12日に火入れ式を行い、新しい生産設備を稼動。19日には竣工式を迎えます。



ここで一足お先に、出来立ての笹かまぼこをいただきました!

新工場でできた、新しい笹かまぼこ!

ささ圭さんの苦節を聞いてきた後だけに、おいしさが違います。



帰り道、ささ圭さんのお店に行き、笹かまを買い求めました。

バイト先にお休みをもらってのインターン参加なので

忙しくしている仲間へのお詫びの気持ちも込めて、持って行きたいと思います。



震災被災地の現場を、初めて歩いた一日。

学んだ取材の仕方をどれだけ実践できたのか、

被災した方々の窮状や内面にどれだけ思いを馳せられたのか、

反省や教訓はいっぱいです。



明日は写真の撮り方を学びます。

これからのブログの写真は見ものですね!

(仲間へのハードルを上げる!)




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河北新報社 記者と駆けるインターン

2012年夏にスタートした、大学生向けの記者体験プログラム。 東日本大震災の被災地で、人に会って話を聞き、大事なポイントを見つけ、限られた字数で記事にする―。 そうした体験は、ジャーナリスト志望者のみならず、どんな職種職業にもつながる「生きる力」を養います。 このブログでは、学生の活動成果である記事と、活動中の日々の様子などを随時発信していきます。 募集告知もこちらで行います。

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