28時間

本日のブログ担当は国際自然環境アウトドア専門学校2年の金野正史です。

「え、アウトドアの専門学校?」「そんな学校あるの?」

そんな疑問をお持ちの皆さん。本当にあるんですよ。

所在地は、新潟県の妙高市。登山のガイドを目指す人や、野生生物を調査する仕事を夢見る人など、自然に関わる人材を生み出す学校です。

「ビビっ」と来た方は学校のHPがありますので、覗いてみて下さい。

 こちらです。http://www.i-nac.ac.jp/



さて、学校の宣伝はこれくらいにして本題です。

今日は、昨日頑張って書き上げた班原稿の全体批評会です。

批評会の前、大泉さんが学生達の前に立ち、インターン生全員に対して言葉を投げかけました。

「原稿をどうしようかと、ジタバタ出来るのもあと28時間。つらいときに踏ん張って、文章の推敲をもう1回するとか、取材先で聞き足りなかった部分をもう1回取材するとか、そうした『もう1回』の積み重ねが、記事のクオリティーを左右します」







記事執筆のみならず、全ての物事に共通するその言葉を、インターン生は噛み締めるように聞いていました。

28時間。もう、たったそれだけしか、自分達は記事と向き合うことが出来ない—。

数字で表されると、残された時間は、そう長くないことにあらためて気づかされます。



わずかな残り時間で、自分達はあと何度「もう1回」を積み重ねられるのか。大泉さんが毎日連呼している言葉を借りるならば“今が山場”です。



全体批評会は、一本目の原稿の時以上に厳しいものでした。

「取材記事というより、読書感想文みたい」

「執筆者の感想ばかりで、そう思うに至った事実が全然書かれていない」

「表現や構成に工夫が足りない」







連日睡眠時間を削って記事を書いてきた学生にとっては、胸にグサグサと刺さる辛辣な言葉が続きました。

気づけば、8班8本の批評に、2時間30分もの時間が流れていました。

昼食の時間となっても、我々の活動場所であるホールは、どこか重苦しい雰囲気を引きずっていました。

しかし、そんな重苦しい雰囲気を打ち消してくれる救世主が登場!

現れたのは今年2—3月に河北新報で、われわれと同じ記者インターンを経験した東北学院大4年の氏家麻弥さんです。インターン生を癒やしてくれるお菓子の差し入れをたくさん持ってきてくれました。





インターン生と談笑する氏家さん(右から3人目)



思いがけない差し入れで心機一転、気合いの入ったインターン生一同は明日の原稿締め切りに向かって駆け抜けます。

あれ、残り時間はもう20時間を切った(冷や汗、脂汗)。


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河北新報社 記者と駆けるインターン

このブログは、2012年夏から2019年春まで通算19回行われた、大学生向けの記者体験プログラム「記者と駆けるインターン」の活動報告です。 2019年夏からは内容や期間が異なりますので、ご了承ください。 詳細は最新の記事をご覧ください。