「今日の気づき」   茨城大2年 後藤結有

10日朝、JR仙台駅の改札は今日も大勢の人が行き交っています。


私もその人波の中を進み、仙台駅前のデッキを渡り、いくつものビルの脇を通り抜け、


青葉区五橋にある河北新報社を目指します。


通用口がある通りにさしかかった時、3人ほどの男性が立ち止まっている姿に気づきました。


彼らは食い入るように何かを見つめています。

河北新報社前に掲示されている朝夕刊の紙面でした。


不特定多数の人に読まれる新聞─。


当たり前の事ですが、そんな光景に出くわして、記事を書くことの責任の重さに気づかされました。




インターンシップ5日目、今日は講義がメインの日です。


午前中は、夕刊編集部の安倍樹デスク(51)による講義を受けました。

講義のテーマは「取材の心得、記事執筆の心得」です。



 


記事執筆で一番大事なのは、「分かりやすさ」だと教わりました。

また「詳細さ」、つまり読者に現場の細部を想像させる「ディテール」が描写されているかどうかも、


重要だということも教えていただきました。


今後の執筆活動に生かしていこうと思います。




「みなさん、すいません!」

お昼休憩時、インターン生の東北大2年、立田くんの声が響きました。


彼がリーダーを務めるEグループは、地元のセリ農家に取材に行くことになっています。

そこで取材に先駆けて、実際にセリのおひたしを作ってみたとのこと。


続々とインターン生が集まり、おひたしを口に運びます。

仲間の声掛けにすぐに反応し、機敏に行動する姿を見ていると、

このインターン活動は、単に取材や記事執筆を学ぶのではなく、


集団で協力しあうことの大切さも体感させてくれていることに気づきます。



同時に、Eグループが取材対象をちゃんと理解しようと努めている姿勢は、自分たちも見習おうと感じました。




午後は写真部の門田勲デスクによる写真の講評が行われました。


事前に門田デスクから課せられていたテーマは「3月」。


インターン生の作品が、次々とスクリーンに映し出されます。


地面から顔を出したふきのとう、揺れるブランコ、線路。


「3月」のとらえ方は人それぞれだと気づきました。


 


門田デスクが一枚一枚に感想を述べ、助言をしてくれました。



「見るものに読ませる写真だね」


「今後の企業取材では『相手』をどう撮るか、そこが課題」


数多くの報道写真を撮ってきたカメラマンの講評は、どれも鋭く繊細で、


貴重な体験をさせてもらいました。




わたしたちはインターン期間中、毎日「日報」を書いています。


その項目のひとつに「今日の気づき」があります。

1日活動をした中で気づいたこと何でも書いてヨシです!


今日のわたしの気づきは、「何事も計画性が大事」だということです!


その理由は…。


実はこのブログ、デスクに指示された締め切り時間は、16時でした。


なのに、なのに、現在既に16時40分!


はい! 明日からは一層、計画的に取り組みます!(汗)


 


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河北新報社 記者と駆けるインターン

このブログは、2012年夏から2019年春まで通算19回行われた、大学生向けの記者体験プログラム「記者と駆けるインターン」の活動報告です。 2019年夏からは内容や期間が異なりますので、ご了承ください。 詳細は最新の記事をご覧ください。