祝☆原稿完成

「チッチッチッチッ」

容赦なく時計の針は進みます。

班原稿最終提出期限まで、あと2時間30分。

インターン11回目、班原稿締切日の幕は切って落とされました。



本日のブログは、仙台滞在24日目、上智大学4年大木萌がお送りします。







デスクに確認してもらう前に、各班に分かれ、もう一度原稿を推敲します。

開始から20分後。

一人がつぶやきました。



「そもそも読者に何が言いたかったのかが、分からなくなってるんじゃない?」





・・・なんですとっっっ!!!



確かに文章の細かい表現や、分かりやすさばかりに気を取られて、

記事を書く上で一番大切な

「記事を読んで読者にどうなってほしいのか」という

「成果」の部分をいつの間にか忘れてしまっていました。



この時点で残り2時間。デスクに原稿を見てもらう時間も考えると、

猶予はもはやほとんどありません。



一見体裁の整っている原稿を、このまま提出してしまうのは

簡単なことですが、

「今、この取材先を一番魅力的に伝えられるのは、私たちしかいないんだ!!」

そんな気持ちで、原稿にメスを入れました。







そこからざっと1時間。自分で言うのも何ですが、最後の班員の集中には、目を見張るものがありました。

他の班の進行状況が気になりながらも、必死に言葉を紡ぎ、

キーボードをたたきます。



何とか形にすることができると、いよいよ我が班の担当デスク今野さんのチェックが入ります。







そんな上手い言い方があったのか!!!

なんでこの表現を自分で思いつけなかったんだろう・・・。



デスクの手によって、どんどんわかりやすく、雰囲気のあるものに

変わっていく原稿の行方を、感嘆と少しの悔しさの中で見つめました。



そして・・・



「よし、これでいいんじゃないか!」



今野デスクが校了を宣言しました。



終了!!!!!!







メールに添付して、送信ボタンを押すと、

今まさに書き終えたばかりの原稿は、

瞬く間に私たちの手を離れてゆきました。



達者でな・・・。大事に読まれるといいな・・・。



記事を書き終えて真っ先に浮かんだのは、取材先の顔でした。



「この記事を読んで、どう思うんだろう」

「喜んでくれるだろうか」

「照れて笑うんだろうか」

「それとも・・・」



記事を真っ先に見せたいような・・・。見せたくないような・・・。



どの班も「読み手に何らかの影響を与える」という思いで、

ここまで誰よりも取材先を理解しようと、上手く表現しようと踏ん張っってきました。



でも、記事にすることで背中を一番押したかったのは、

つたない我々の取材に付き合ってくれた取材先だったのではないでしょうか。



嬉しい反応が得られることを祈ります。



さて、本日書き終えた原稿は、12月25日付の河北新報夕刊に

掲載される予定です。



こちらのブログでも11月27日から、

班原稿3本、個人原稿12本が順次公開される予定ですので、

私たちの汗と涙(?)の結晶を

是非ご覧になっていただけると嬉しいです。



このインターンも残すところあと3回!

次回は個人原稿完成です。

班原稿とは一味違って、それぞれの個性の見せ所です。

最後の山場を越えて最後まで駆け抜けたいと思います。





 


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河北新報社 記者と駆けるインターン

このブログは、2012年夏から2019年春まで通算19回行われた、大学生向けの記者体験プログラム「記者と駆けるインターン」の活動報告です。 2019年夏からは内容や期間が異なりますので、ご了承ください。 詳細は最新の記事をご覧ください。