参加学生の言葉 日報「今日の気づき」より⑦完

3/19日報より


日大 大内裕斗


社会人との差がどれだけ離れているかを痛感。自ら考えて、行動に移すことが定着していない。記事を書くことばかり意識しすぎて、2週間前に言われた「言われないと動かない」。最後にもう一度、初日の緊張感を思い出す。


 


茨城大 後藤結有


「耳が理解する文を書くこと」の難しさです。これは、安倍デスクが以前お話ししてくださった、「淡々と簡潔に書く」の中に書いてあったことです。声に出して読み、耳に入ってきたときにスッと理解することができる文は、意味が伝わる文とのことです。もうこれで大丈夫だ!と思った文章でも、声に出して聞いてみる。すると、意外と理解しづらいんです。この作業を何度も何度も繰り返し、文の細かい違和感を改善していきました。目で見ればわかるのに、耳で聞くとわからない。人に伝わる文を書くことの難しさを、改めて感じました。


 


東北学院大 田中晶子


班原稿を無事に完成させることができて良かったです。形にしてくれたデスクのみなさまありがとうございます。取材は上手く進んでいたので、まさか原稿でこんなに苦戦するとは予想外でした。全ていい経験になりました。


 


東北学院大 武藤恵里花


最後の締めの文がしっくりこず四苦八苦。松田デスクの言う「9割出来ている、ここからが地獄」という言葉通り本当に地獄だった。班員全員が納得する記事ができてほっとした。


 


宮城大 鈴木あゆみ


班原稿が本日17:00締切でした。分かりやすい文章を目指して、声に出して読んで、目をつぶって聞いて、という作業を何回かして推敲をしていきまた。"淡々と書く"というプリントにも書かれていましたが、この方法は目で読んでいては気づかない小さな違和感を見つける事ができるので効果的でした。そして派手な表現よりも淡々と書く事が読み手に余韻を感じさせ、想像を促すことができる、ということを学びました。私はこってり、熱い文章が好きなのか、いつも考えてしまいます。思いを込めすぎてしまいます。それが逆に伝わりづらいことがわかりました。自分の原稿を厳しく、多少批判的に読めるようになったことが、少しは成長できたかな‥と感じました。


 


3/20日報より


宮城大 鈴木あゆみ


現場にいない人、行けない人の為に記事を書き、情報を発信する、伝えたいけど伝えることができない人のために、代わりに記事を書く。記者の仕事は素晴らしいと感じました。人とのつながりが深い仕事だと思います。


 


同志社大 長谷美幸


私が記事で唯一こだわったのは、「事実」を伝えるということかもしれない(千葉さんやG班の方々にお前が一番「たぶん」で書いていたと言われるかもしれませんが……)。「そんなこと言ってない」「そうじゃない」と班原稿を難航させてしまいました。記者の想像で言わせたい部分というのは、本当は取材対象から聞きださなければいけなかったことで、やはり取材が甘かったのだなと思いました。どうすれば誘導せずに「事実」を伝えられるのか。


 


尚絅学院大 桜田俊介


各班の推敲された記事の発表を聞いて、現場に連れていってもらえた。最近、文章を書いたり読んだりすることが面白いと感じるようになれた。


 


東北大 立田祥久


取材対象を選ぶときに「ニュース性」が大事だというお話でしたが、記者の力量によって、ニュース性を持たせることが出来るか否かが決まってくるように思います。


 


立教大 小松廉


個人原稿を書くとき、言葉を選んだり、読者の目線に立とうとする自分に気付く。少しずつだが文章を書くときの姿勢が違ってきた。


 


3/22日報より


東北福祉大 高橋夏海


私の中で1番充実した春休みでした。思うことはやはり、「インターンに参加してよかった」ということ、そして「今後どういかしていくか」ということ。やっとスタート地点に立った私がどのように人生を歩んでいくか。このインターンでの経験を最大限にいかしたいです。私のインターンでの最終目的は「人に伝わる文章を書く」ですが、私はそれを達成できたのか…?答えは読者の中にありますが、前よりもより読者を意識して書くようになりました。これからも書くことから恐れず、どんどん文章を書いて誰かに批評してもらおうかなと思います。


 


宮城学院女子大 竹林美歩


中小企業への取材や、インターン関係者の方々との交流を通じて新たな関係をつくるという目的は達成できた。インターン関係者の皆様の他、取材先で出会った方々、偶然席が隣になった方… ここでの出会いは大きな財産。ずっと大切にしていきます


 


日大 大内裕斗


このインターンを通して、仙台(宮城)のことがもっと好きになりました。県外出身者にこの土地の良さを教えたり、原稿から伝わってくる魅力的な地域人を知ったり。なにより、河北新報社があること。「東北振興」のために働く記者の方々と同じ時間を過ごし、熱い気持ちを肌で感じりことができました。貴重な経験をさせていただきありがとうございました。


 


慶応大 肥田佳那


人とのつながりを大切にしていきたい。大泉さんの言葉にもありましたが、どんな人間とつながっていくか、が自分の人生を決める。そういえば、自分の母も同じことを言っていました。仙台にきて、また会いたいと思う人ばかりに出会いました。インターン生の皆からはたくさんの刺激をもらいました。いままでぼんやり過ごしていたので、変えたいと思わせてくれました。河北新報の方々からは、取材・執筆のノウハウだけでなく、普段の過ごし方や考え方についても多くのヒントを頂きました。ワカツクの皆様、いつも支えてくださりありがとうございました。たまにお話できて嬉しかったです。


 


法政大 平山連


つながりこそ僕らの強さだと思います。来年、再来年、5年、10年経ってもつながりが維持できる。また仙台行きます。


 


東北大 石沢脩


今年の3月11日発行の新聞を読み返すと各紙の記者の、地道な取材と「伝えたい」という熱意が感じられます。僕は今回の取材でなかなか良いお言葉をいただけませんでした。優れた表現者への道は長く険しいですね。「誰もがジャーナリストになる時代が来る」。その時代を胸を張って迎えられるよう、今、頑張ります。


 


茨城大 後藤結有


人と出会うこと、協力して何かを成し遂げることは、生きていく上で大きな糧になるということです。人と出会うことで、新たな価値観を知ることができます。人と人とのつながりの輪を広げることができます。いろいろな感情を体験できます。協力して何かを成し遂げることで、達成感を得られます。苦労を味わえます。意見をぶつけあうことができます。このインターンは、わたしがこの先生きていくうえで、大きな糧になりました。インターン全体を見たら、悔しい思いをたくさんしました。悔しい思いをバネにできる人になります。


(了)


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河北新報社 記者と駆けるインターン

このブログは、2012年夏から2019年春まで通算19回行われた、大学生向けの記者体験プログラム「記者と駆けるインターン」の活動報告です。 2019年夏からは内容や期間が異なりますので、ご了承ください。 詳細は最新の記事をご覧ください。