参加学生の言葉 日報「今日の気づき」より⑤

3/14日報より


東北工業大 小幡竜一


本日は鶴の湯さん、東日本ボイラさんの取材に行ってきました。2社に共通していることは、どちらも自分の考えに、芯が通っているということです。柔軟な発想も必要だと思います。ですが、芯の無い考えでは、周りに流されてしまうだけだと改めて実感しました。


 


茨城大 後藤結有


新聞記者は、「日々精進」していく万年学生のようなものだということに気づきました。昨年の夏に、学校のプログラムでA新聞水戸総局にインターンシップに行った際に、この言葉を聞きました。色々な場所に取材に行くことで、色々な分野について詳しくなる。裁判担当の記者が最初っから裁判についてたくさんの知識を持っているわけではなく、仕事をして行く中でたくさんの人と関わり、たくさんの人に学び、成長していくのだと教わりました。水戸総局で教わった言葉を、身を以て感じた1日でした。


 


東北学院大 菅原涼夏


記事執筆をしていて思ったのは、取材をしてきたひとにしか書けない文章を書く、というのは大切だということです。私の場合は取材して聞いたことをそのまま並べた感じになってしまいます。ただ、一般論を書いているだけだ、とデスクの方に指示をもらいました。取材してきたことの中から的を絞って分かりやすく伝えるということができていないようです。取材に行った先で感じたこと、見えたことを伝えるのも忘れないようにしたいです。


 


東北大 立田祥久


大泉さんがおっしゃっていたことがそのまま、今日の気づきです。新聞記事もテレビのニュースも、人が一場面を切り取っている以上、それは全体の一部分にすぎません。それゆえ、唯一絶対の「記事の型」はないわけです。今日は複数のデスクさんから助言をいただきました。取材対象を変えた方がいいというかた、取材対象を別の角度から切り取った方がいいというかた、骨は残してニュース性のある話題を盛り込んだ方がいいというかた等々。さまざまな意見があり、班の中で上手くまとめられませんでした。デスクさんの意見も、当然変わってきます。唯一絶対の答えはないとしても、より「望ましい型」を探る努力は怠りたくないです。今日が恐らく最後の取材になるので、後々になって妥協することにならないように、不明な点を一つひとつ解消することにします。


 


東北大 洞口駿


熱い思いを新聞記事に切り取る作業が苦痛です。なぜ苦痛か。熱い思いを残さず書く技量がないからです。なぜ技量がないか。経験不足です。今まで自分の思いばかりを文章にしてきたようです。限られた文字数でどう伝えるか。100のうち3くらいしか書けません。それでいいのか。悩みます。長時間に渡り取材を受けていただいた統括本部長にお見せできるような良い原稿にはなかなかたどり着けません。なんのために取材をしたのか。なんのために20時まで話を聞いたのか。書いた記事の中に表れてくれません。もっと違う手法で伝えたいとばかり考えます。新聞記者は向いてないと改めて気付きました。これを何千人もやる自信はないです。


 


3/15日報より


同志社大 長谷美幸


震災と新聞の役割について考えた。「自分の短所も悩んだことも、全てが役に立つ」という新聞記者の方の言葉に背中を押されて、今まで行動し続けた。自分が記者に向いているかはわからないけど、新聞が大好きなことは間違いない。失敗してもいいから挑戦したい。途中から震災を意識した取材ができていなかった。想像力や共感力の欠如かもしれない。「敬意」を忘れてはいけない。


 


東北工業大 小幡竜一


記事の終盤になると、どうしても考えが浮かばなくなります。それが原因で終盤は内容がとても薄いです。今日は大泉さんに、「取材相手が言ったことをうまく言い換えるのも記者の仕事だ」という指摘を受けたので、これを意識し、班原稿の作成に取り組んでいきたいです。


 


法政大 平山連


お昼、恒例の新聞記事意見交換会を行いました。概要(記者が言わんとしていること)、何故紹介したのか、どういう立場か、それらを盛り込みプレゼンしました。知識を得られる利点があるだけではなく他のインターン生と話すきっかけになることが分かりました。


 


東北大 石沢脩


自分についても、班についても、まだこんなところでつまずいているのか、なにをやっているのか、と悔しさを感じる一日だった。また悔しさを隠し通すことをできなかった自分がふがいない。


 


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河北新報社 記者と駆けるインターン

このブログは、2012年夏から2019年春まで通算19回行われた、大学生向けの記者体験プログラム「記者と駆けるインターン」の活動報告です。 2019年夏からは内容や期間が異なりますので、ご了承ください。 詳細は最新の記事をご覧ください。