参加学生の言葉 日報「今日の気づき」より③

3月に実施した「記者と駆けるインターン2014春」の参加学生は、


期間中の毎日、何を感じ、何を学んだのか─。


それぞれが記した日報から、取り組みの意義を読み取っていただければ幸いです。


(デジタル編集部・大泉)


 


3/10日報より


茨城大 後藤結有


私は「やばい」の多用者です。大泉さんのおっしゃる通り、「やばい」は多くの言葉と置き換えができるため、普段から「やばい」ばかり使っていると自分の中の表現力が落ちていくと思います。これからは気を付けて行きたいと思いました。


 


宮城学院女子大 佐藤彩野


安倍デスクが話す「優しい言葉で書く」とは「読み手を思いやる」に繋がる。自分の記事が読みにくいのは読み手への配慮が無いからだ。今後、原稿を仕上げるときは読み返す余裕のため時間配分を考えたい。


 


3/11日報より


同志社大 長谷美幸


記事にはならなくとも、多くの方からお話を聞けた。小さな声でゆっくりかみしめるように、ご友人に献花する話をしてくださった女性がいた。ずうずうしい自分が、初めて突っ込んで聞けなかった。私を気遣ってくださる優しい女性だった。黙祷のときには、東日本大震災のことについて考えた。愛知県で、未だ余震が続く東北を「大変だな」と他人事のように眺めていた当時を思い出し、恥ずかしくなった。インターン当初では、宮城県出身で被災したと聞いても、どこか溝があった。しかし、知っているインターン生があの当時被災地にいたのだと考えると、こみ上げるものがあった。インターン前の自分とは違う。


 


東北大 長谷川美佳


バスの中や日和山で見聞きし、あまりの辛さに、正直早く帰りたいと思った。しかし3.11に多くの被災者の方と時間を少しでも共有でき貴重な経験でした。


 


東北福祉大 武藤大紀


全く面識のない人に話しかけることはとても勇気のいることですが、自分の殻にこもっていては取材なんてできる訳がない。きょう積極的な取材ができた。そういった点で、自分は成長していると感じた。


 


日大 大内裕斗


たとえ新聞記事にならなくとも、それぞれが聞いて感じたことを、周囲に話す。これだけでも東北について考えてもらうきっかけになるになると思う。話してくれた方々の想いに応えたい。


 


東北大 木部翔


帰って記事にしなきゃいけないのに、カメラやペンを向けられなかった。被災した人に追い打ちをかけているような気分になったから。今でさえ、東北に縁がほとんどない僕でもそう思ったのなら、3年前の記者さんの前には比べ物にならない大きさのためらいがあって、悩んだのだろうと思います。いつかは向き合わなきゃいけないと思っていたけど、見て聞いて、話をして、やっときっかけをつかめた気がします。


 


尚絅学院大 桜田俊介


個人ではできないような経験もさせていただいた。感じたことはたくさんあったが言葉にするのが難しい。しかし、経験できてない人になんとかして伝えるのが自分たちのすべき事だと感じた。キャッチならだいたいの人ができるはず。レシーブできる人間になりたい。


 


広島大 酒井春佳


震災遺構について、広島、長崎の原爆投下のことを思い出した。どちらの県でも、何を残し、何を撤去していくか遺構について議論になったことがある。また、実際に被爆を体験した人々が高齢になり原爆のことを伝える人が減ってきている。原爆と東日本大震災を一緒にするわけではないが、被害に違いはあれども、月日が経つにつれ被災地でも伝えるものや人の数に課題を抱えるときがくるのはないか。そのときもしかしたら、広島、長崎の原爆投下後に行われた議論が役に立つのではないか。


 


次回に続く


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河北新報社 記者と駆けるインターン

このブログは、2012年夏から2019年春まで通算19回行われた、大学生向けの記者体験プログラム「記者と駆けるインターン」の活動報告です。 2019年夏からは内容や期間が異なりますので、ご了承ください。 詳細は最新の記事をご覧ください。