立ち止まって、考えて、またすぐ進む
人の話を聞くという、一見単純にも思える作業。
しかし、その内容を第三者に分かりやすく伝える「記者」となると話は別。
たくさんのことを聞くだけでなく、記事として表現した後のことまで視野に入れて
「取材」しているのだと、多くの学生が感じ入ったと思います。
取材として話を聞くのは、そう単純ではないのです。
インターンは早くも3日目に突入です。
本日は慶應大学3年 上井啓太郎が担当します。
今日のメイン・プログラムは模擬インタビュー見学と、
その演習としての社会人へのインタビュー、
そして写真の批評会でした。
午前中は河北新報の大泉大介デスクによる、
一般社団法人「ワカツク」(仙台市)のスタッフ、落合千鶴さんへのインタビューを
見て学ぶ時間でした。
昨日の「取材の基本」についての講習で聞いた内容が、まさに披露されていました。
取材先の歩みを時系列で聞く「縦軸」と
転機となった出来事を深堀していく「横軸」を意識して取材する重要性、
固有名詞や数字データの重み、
聞いた話に抱いた素直な感情を相手にぶつけてみる大切さ…。
取材するにあたって必要なことを、より実践的に学べたと思います。
午後はいよいよ初の取材!
演習とはいえ、実社会で活躍する大人たちの生の声に触れる貴重な機会に
ワクワクしますし、緊張します。
協力して下さったのは
セレクティ 宍戸亜花梨さん
ビッグママ 本望磨美さん
セント 阿部孝一さん
芸術家 中川和寿さん
昭和レーベル印刷 山田雄介さん
つむぐ 阿部大さん
D&Nサポートシステムズ 大河内裕子さん
せんだい・みやぎNPOセンター 佐々木秀行さん
東北大学グローバルラーニングセンター 田口香織さん
の9人。
35人のインターン生が3─4人の9班に分かれ、
班に1人ずつゲストに入ってもらいました。
最初はお互いに何者かも知らず、どこかぎこちない雰囲気の中で始まりました。
しかし、インタビューをする中で徐々に互いの距離は縮まり、
最後にはどの班もゲストスピーカーの方と良い関係性を築けていました。
9人のゲストの皆さん、お忙しい中本当にありがとうございました!
聞いた話はあす21日朝まで、原稿にして提出するのが宿題です。
シメは河北新報写真部門田勲デスクによる写真の批評会でした。
前日の19日、門田さんから課された宿題は
「平和」か「自分撮り」、どちらかのテーマに沿った写真1枚の提出。
人それぞれ、テーマの「平和」と「自撮り」の解釈が異なっていて、
興味深い時間でした。
そして何より、門田デスクのゆるい(愛情に満ちた)コメントに癒された人も多いと思います。
独りよがりにならず、それでも説明調にならない─。
報道写真というものの特性について考えるきっかけを得たと思います。
全プログラムの4分の1、3日間がもう終わりました。
取材先を決め、取材に出向く班もどんどん出てくるようです。
今日のゲストの皆様も含め、このインターンを運営して下さっている方々、
支えて下さっている方々への感謝の気持ちを忘れず、
これからも真摯な気持ちで毎日楽しく頑張っていきましょう!
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