「原稿はしりとり」学びの多い合評会 津田塾大学3年 大石真由

記者と駆けるインターンは4日目を迎えました。

昨日行われた、多賀城フラワー代表取締役・鈴木貴資さんのインタビュー原稿を仕上げるため、寝不足という学生もちらほら・・・。

私自身、今日の朝は眠たい目をこすって来ました。

ブログ担当、津田塾大学3年の大石真由です。


疲れがたまってきた4日目ですが、

インターンプログラムはより実践的になってきています。


本日1発目はインタビュー原稿の合評会。




原稿を書く中で試行錯誤を繰り返したインターン生。

「多くの話から取捨選択したけれど、あの部分も書いた方が良かったかなあ」

「今日の朝読み返してみたら、突っかかるところが多かったなあ」というモヤモヤを抱えながら臨んだ合評会でした。


合評会は午前中をたっぷりと使い、

お互いの原稿のなかで気づいたことを言い合ったり、

デスクからの講評を頂いたりと、

学びの多い濃密な時間となりました。



他のメンバーからの意見、デスクからの指摘を聞き、インターン生のメモを走らせるペンは止まりません


 


合評会前のモヤモヤが解消されたインターン生も多いです。

東北学院大学3年の鈴木恵さんも、モヤモヤが解消されたインターン生の一人。


 

デスクからの意見を真剣に聞く鈴木さん




「自分が伝えたいことを記事にするには、どう質問したら良いかが見えてきた。次のインタビュー記事につなげたい」と意気込みます。



米沢女子短期大学1年の佐藤佳苗さん(上写真右から2人目)も「今までインタビューをもとに記事を書いたことが無かったから、事実を書いていくことの難しさを感じた」と手ごたえを語ります。


「合評会が終わって、『たくさん』『様々』『色々』という抽象的な言葉に頼ってしまう癖に気付いた」と話すのは、明治大学3年の鈴木良征さん(上写真左から2番目)。

「難しい熟語を使うと、『書いているなーかっこよくみえるなー』って思っちゃう癖も直さなければ・・・」と合評会で気づいたことをかみしめていました。


 


漢字を多く使った難しい熟語をひらがなを使って柔らかい表現にしてみたり、最適の言葉・表現に置き換えたりという大泉デスクのお話は私自身も印象的でした。



「たとえば、『重視する』は『大切にする、重んじる、こだわる・・・』。たくさんの言葉に言い換えられる。その中でどれが一番文章に合うかを考える訓練をする」



知っているボキャブラリーは豊富でも、実際に使うボキャブラリーは少なければもったいない。置き換えの練習をしていく必要がありそうです。

 


もうひとつ大きな学びとなったのは、「原稿はしりとり」という教え。

しりとりは、例えば「しりとり⇒りす⇒すずめ」とつながります。

「しりとり⇒すずめ」と飛ぶことはありません。

原稿も同じで、「1行目を書いたら、次に知りたいことを2行目に。2行目を書いたらその次に知りたいことを3行目に。いきなり1行目の情報から3行目の情報に飛ばないように」とのこと。

1行目で書いたことを受けて、2行目が展開され、

2行目を受けて3行目がつながるという具合に、

一文一文には「しりとり」の末尾の一文字にも似た「つながり」や「共通項」、

「接着剤」が入るというヒントをもらいました。



原稿が印刷されたプリントはメモで埋めつくされています


「原稿はしりとり」の大切さを痛感したというのは、明治学院大学3年の木村省吾さん(上写真)です。

「書き出しと締めにこだわっていたけど、よく読んでみたら前後のつながりがバラバラだった。大泉デスクからの指摘に納得しかない」とアドバイスに合点がいった様子でした。


午後は早速取材に行った班もあります。

取材の様子を聞くのが楽しみです。



インターン会場の河北新報別館ホール残った班は、

甲子園で行われている仙台育英対東海大相模の決勝戦の速報に一喜一憂しながら、

取材のための下調べやアポ取りを進めていました。



しかし、特に試合終盤の8回、9回は、作業になかなか集中できず、

みんなでそわそわしていました。



残念ながら、東北勢初の優勝はならず。

一時はテンションが下がってしまったインターン生でしたが、

高校球児の熱い戦いに刺激を受け、あと8日間やりきろうと決意を新たにしました。


 


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河北新報社 記者と駆けるインターン

このブログは、2012年夏から2019年春まで通算19回行われた、大学生向けの記者体験プログラム「記者と駆けるインターン」の活動報告です。 2019年夏からは内容や期間が異なりますので、ご了承ください。 詳細は最新の記事をご覧ください。