A班原稿 生花店・ハナサク「花の魅力 イベントで発信」
宮城学院女子大3年 及川 愛結
東北大3年 濱田 佳那子
東北大3年 濱田 佳那子
初対面の男女が一緒に、フラワーアレンジメントを作る「花コン」。
小、中学生がリース作りなどを体験する「キッズスクール」。
仙台市の生花店「ハナサク」は、「男性や子どもにも花を楽しんでほしい」と、
独自のイベントを積極的に行っている。
ハナサクは1954年に創業し、市内に4店舗を構える。
客層は20~50代の女性が圧倒的。
専務の佐藤真弓さん(62)は「花には、季節感や生命力という魅力がある。
普段花屋に来ないような人にも魅力を知ってほしくて、花に触れる機会を作った」と話す。
客層は20~50代の女性が圧倒的。
専務の佐藤真弓さん(62)は「花には、季節感や生命力という魅力がある。
普段花屋に来ないような人にも魅力を知ってほしくて、花に触れる機会を作った」と話す。
男性に親しんでもらおうと始めたのが、「花コン」だ。
男女の出会いの場として流行する「街コン」からヒントを得た。
初めて開いた15年10月は、20~30代の男女5人ずつが参加した。
ほとんどの男性は、花を生けるのは初体験。
戸惑いを隠せなかったが、レッスンを受けてコツをつかむと各ペアとも打ち解け、
男性がリードする場面も見られたという。
戸惑いを隠せなかったが、レッスンを受けてコツをつかむと各ペアとも打ち解け、
男性がリードする場面も見られたという。
企画した萬代海彦さん(37)は
「アレンジメントは、説明書のないプラモデル作りのようなもの。男性は夢中になりやすい。
花コンに参加して店を訪れるようになった男性もいる」と、手応えを語る。
「アレンジメントは、説明書のないプラモデル作りのようなもの。男性は夢中になりやすい。
花コンに参加して店を訪れるようになった男性もいる」と、手応えを語る。
2010年から「キッズスクール」を開催しているのは「鶴ケ谷アバイン店」(宮城野区)。
バレンタインや母の日など季節のイベントに合わせて年10回ほど、
小中学生がアレンジメントやリースを作っている。
作品は各自持ち帰り、自宅に彩りを添えている。
バレンタインや母の日など季節のイベントに合わせて年10回ほど、
小中学生がアレンジメントやリースを作っている。
作品は各自持ち帰り、自宅に彩りを添えている。
東日本大震災直後で、食べ物を手に入れるのも大変だった11年3月、
店に入荷していた桜が花を咲かせた。
「自由に持って行ってほしい」と店先に並べておくと、ひとつ残らずなくなった。
「花でお腹は満たせないけど、心は安らぐんですね」と佐藤さん。
花が持つ力をあらためて実感した。
店に入荷していた桜が花を咲かせた。
「自由に持って行ってほしい」と店先に並べておくと、ひとつ残らずなくなった。
「花でお腹は満たせないけど、心は安らぐんですね」と佐藤さん。
花が持つ力をあらためて実感した。
【花の魅力に笑顔を咲かせる佐藤さん(左)と萬代さん】
「今後もイベントを続け、内容も充実させて、参加者を増やしたい」。
花のある豊かな暮らしを広めようと、老舗花屋は挑戦を続ける。
花のある豊かな暮らしを広めようと、老舗花屋は挑戦を続ける。
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