座学がたくさんな2日目! 中央大2年田口駿也

「記者と駆けるインターン2019年春」も早くも2日目となりました。

中央大商学部2年の田口駿也です。


私が今回のインターンに参加した目的は記者として必要な能力を身につけ、一人前の力を身につけることです。震災取材に注力していた河北新報社の方から直接取材に関するお話伺えるのを楽しみにしておりました。


震災時、私は親の仕事の都合でインドネシアに在住していた為、直接震災を経験しておらずTVやインターネット上の記事でしか震災について知りません。震災の事を報じられる度にどこか歯痒い思いも感じていました。他人事と片付けるのは簡単ですが、震災は何処であろうと起こり得るものです。他人事にはしたくありません。今回のインターンを通して記者の方から取材のイロハを教えて頂き、多くの人に情報を発信できるようになりたいです。


さて、本日は前半ということもあって座学が中心のプログラム構成となっておりました。


午前中は河北新報社の防災・教育室部次長である大泉さんに

「取材を成功させる10の法則・確かな記事を書く10の鉄則ー取材&記事執筆入門」

という取材の方法に関する講義を行って頂きました。

大泉さんが24年間の記者生活の中で現場や失敗から学んだ経験則をまとめて頂き、講義形式でお話しして頂きました。お話の中で個人的に印象に残ったのは確かな記事を書く鉄則⑥にあった「説明」ではなく「描写」を心掛けるというところです。私自身文章を書く時に曖昧にしか書けていないと感じることが多々ありました。


「驚いた」を「息を飲んだ」と言い換えるなどはニュアンスの違いですが、後者の方が自分が伝えたい事がリアルに伝えられますし、今後心がけていきたいです。


大泉さんが冗談めかして「取材したくなってきたでしょ?」と仰られていましたが、本気で取材しに行きたい、記事を書いてみたいと感じる講義でした。




午後は河北新報社の写真記者である門田勲さんに報道写真についての研修をして頂きました。門田さんにはスライドショーで震災に関する写真を中心に見せて頂きつつ、それらの写真を撮った意図や何を伝えようとしたのかを教えて頂きました。


一番印象的だった写真は津波で崩壊した小学校をバッグに雪の中、遺体を搬送する自衛隊員の姿です。震災の被害状況を捉えた写真ですが「景色全体がモノトーンで、風景そのものが喪に服しているようだった」という言葉が強烈に耳に残りました。


インターン生は明日までに「春の訪れ」をテーマに1枚写真を撮る課題が出ており、今日に引き続き明日も門田さんに寸評会をして頂く予定です。



そして最後に地元のデザイン会社「エントワデザイン」の代表であり、人気上昇中のご当地キャラクター「仙台弁こけし」のプロデュースを手がける佐藤寛和さんをゲストに、大泉さんが模擬取材を披露。インターン生も一緒に取材にトライしました。


大泉さんの聞き手としての対応や質問は午前中に学んだ内容まさにそのものでした。佐藤さんにお話して頂いた仙台弁こけしのお話やご自身の生い立ちについてのお話も非常に興味深かったです。



インターン生は佐藤さんに対して、自分自身でも質問しながら明日の朝までに、河北新報社の朝刊に掲載されているコーナー「時の人」をベースにした原稿を提出する課題が出されています。


「春の訪れ」をテーマにした写真、「時の人」をベースとした佐藤さんの模擬インタビューなど既に課題が二つも出ております。また2週間は長いようで短く、早くも2日目が過ぎようとしております。


このインターンを終えてから河北新報社を去る時、「成長したな」と思える2週間にしていきたいです。







河北新報社 記者と駆けるインターン

このブログは、2012年夏から2019年春まで通算19回行われた、大学生向けの記者体験プログラム「記者と駆けるインターン」の活動報告です。 2019年夏からは内容や期間が異なりますので、ご了承ください。 詳細は最新の記事をご覧ください。