写真の力

インターン5日目、これから共に取材活動していくグループメンバーの発表がありました。

4人1組で構成する5グループ。おのおのチームで、リーダーとチーム名を決め、少しだけチームワークが生まれました。







今日のメインは写真取材の講義です。

講師は編集局写真部の岩野さん。カメラマンとして、震災直後に宮城県南三陸町などの津波被災地に入ったときの経験を話していただきました。



被災地での撮影は葛藤の連続だったそうです。困難な状況に置かれた被災者。撮ることで、彼らの力になれるのか?

モヤモヤから救ってくれたのは、「どんどん撮って、発信してください!」との被災された方の言葉だったそうです。



「写真を撮り、震災を伝えることは、風化を防ぐことにつながる。その役割の一端が担えて、とてもよかった」

岩野さんの少し誇らしげな表情が印象的でした。



カメラマンにとって大切なことも教えてもらいました。

そのエッセンスは、写真を撮る技術だけでなく、撮った数多くの写真の中から取材意図に最も合った一枚を選び出す感性。

何を伝えるために、この一枚はあるのか─。そこへの思いの深さが、写真の出来を左右すると学びました。



座学の後は、撮影の実技です。岩野さんに与えられたテーマは「季節」。

各自、外に出て、それぞれが思う「季節」を見つけては、シャッターを切りました。



持ち帰った写真には一枚一枚、批評をいただきました。





















プロのカメラマンは被写体にどんな意識で向き合っているか。

写真を見る側の立場をどれだけイメージして撮影しているか。

プロと素人の大きな違いを知りました。



震災関連の写真を含め、写真には多くの情報や思いを伝える力があります。

自分が書く記事に添える写真には、どれだけのメッセージを乗せられるか、挑戦したいと思います。



「情報ボランティア」の学生との交流会もありました。情報ボランティアは、在仙大学の学生が被災地を自ら取材し、ブログなどで発信する活動を行っています。

スピーカー役は、ともに東北学院大の学生で、前期インターン生である梅村雅さんと、高瀬絵梨香さんでした。







お二人の話に共通していたのは、取材先と記事の読み手、双方への気遣いの大切さ。

一足先に“記者”活動をしている情ボラ学生のお話は、同世代の私たちインターン生にも大きな刺激でした。



多くのことを学んだ一日の締めは、出来立てのグループの初ミーティング。

それぞれが記事にしたい内容について話し合いました。

これまでのインターン活動で、取材したいテーマは少しずつ明確になってきていると思うので、

徐々に関係を築いて、良い記事を書き上げる準備をしていきたいと思います。



明日は、初のレポート提出、そして講師陣による公開添削です。

まだ書き終わっていない人も多いと思いますが、みなさん頑張りましょう!!:)



宮城学院女子大学2年 作間温子
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河北新報社 記者と駆けるインターン

このブログは、2012年夏から2019年春まで通算19回行われた、大学生向けの記者体験プログラム「記者と駆けるインターン」の活動報告です。 2019年夏からは内容や期間が異なりますので、ご了承ください。 詳細は最新の記事をご覧ください。