3日目、インタビュー演習・写真批評 早稲田大3年中嶋泰郁
本日のブログを担当する、早稲田大学教育学部3年の中嶋(なかしま)です!
インターン3日目が始まりました。
参加者は、10時の開始の20分前には半分ほどが集まっていました。
各々が新聞を読んだり、調べ物をしたりする集中ぶり、取材の打ち合わせをする班もありました。
参加者全員が揃ったこともあり、5分前には今日の活動が始まりました。
各々が新聞を読んだり、調べ物をしたりする集中ぶり、取材の打ち合わせをする班もありました。
参加者全員が揃ったこともあり、5分前には今日の活動が始まりました。
本日は、インターンの卒業生の方々が来てくださいました。
4期の遠藤有紗さん 5期の小林奈央さん 同じく5期の佐々木佳さん。
「学年や学校関係なく記者の人が相手をしてくれて、自分を試す場として良かった」と遠藤さんは語りました。
5期の2人も、出身地が違う学生と接する中で、相手のことを知ろうとする思いの大切さを実感したそうです。
5期の2人も、出身地が違う学生と接する中で、相手のことを知ろうとする思いの大切さを実感したそうです。
大泉さんによると、このように卒業生が気楽に来られるのも、このインターンの魅力であり、価値だそうです。
前日の講義で、大泉さんから「取材を成功させる10の法則・確かな記事を書く7つの鉄則」を学んだ私たち。
そうした学びのエッセンスを実際に見て確かめる模擬インタビューの見学が、今日の午前のメニューでした。
そうした学びのエッセンスを実際に見て確かめる模擬インタビューの見学が、今日の午前のメニューでした。
大泉さんが、私たちの見ている前で、一人の女性を取材します。
相手は安部静香さん。
このインターンの運営に関わっている一般社団法人ワカツクで働いている方です。
相手は安部静香さん。
このインターンの運営に関わっている一般社団法人ワカツクで働いている方です。
大泉さんによる取材は、聞くことをしっかり聞きながらも、優しさを感じさせるものでした。
取材相手の話を聞く時は、目を見てうなづく。
しっかりメモを取るの緩急をつける。
取材相手に話をする時は、相手の言葉を言い換えたり、相手の助けになるような言葉を選んでいることがわかりました。
しっかりメモを取るの緩急をつける。
取材相手に話をする時は、相手の言葉を言い換えたり、相手の助けになるような言葉を選んでいることがわかりました。
取材相手の反応をつぶさにウオッチし、言葉に敏感に反応する─。
自分の次の一手を考えていたことを、取材を中断しながら私たちに随時説明してくださいました。
取材中、記者はいつも頭の中でそこまで微細なことまで考えていたのかと、驚かされるばかりでした。
取材中、記者はいつも頭の中でそこまで微細なことまで考えていたのかと、驚かされるばかりでした。
特に大泉さんは、取材相手が発した言葉の「言い換え」を多用することで、
相手の発言内容を噛み砕き、理解しながら取材を進めているのだというのが、見ているわたしにも伝わってきました。
相手の発言内容を噛み砕き、理解しながら取材を進めているのだというのが、見ているわたしにも伝わってきました。
取材を受けた側の安部さんが語ったのは、この「言い換え」のお陰で、
自分の話が伝わっているのを確認できる安心感。
もし間違っていたら、その場で言葉を補って修正ができるメリットを強調していました。
「言い換え」がなかったならば、真意が伝わったかどうか、確かめきれないまま、取材が終わってしまう不安も話していました。
自分の話が伝わっているのを確認できる安心感。
もし間違っていたら、その場で言葉を補って修正ができるメリットを強調していました。
「言い換え」がなかったならば、真意が伝わったかどうか、確かめきれないまま、取材が終わってしまう不安も話していました。
「自分の枠を決めないで欲しい」
仕事の仕方や職業選択に関する安部さんの話からは、私たちのこれからの生き方に繋がるような話を聞くことができました。
「自分の仕事をつまらないと思ったら、つまらないままで終わってしまう」
若者の離職率が高い近年の傾向をどうみるか、大泉さんに問われた時、
安部さんは自分の仕事観を語りました。
安部さんは自分の仕事観を語りました。
大泉さんがインタビューしたのは、安部さんという一個人です。
個人の話にも、働き方という万人の生き方に通底する、社会的に意義深いメッセージがありました。
個人の話にも、働き方という万人の生き方に通底する、社会的に意義深いメッセージがありました。
同じ学びは、午後のインタビュー演習にもありました。
7つの班ごとに、企業やNPOの最前線で働く人々にインタビューを行います。
7つの班ごとに、企業やNPOの最前線で働く人々にインタビューを行います。
わたしが属するE班がインタビューをしたのは、髙橋英良さん。
塩釜市にある小島(おじま)蒲鉾店で営業課長を務めています。
サラリーマンの顔に加え、ご当地ヒーロー「ささかまん」として知られています。
塩釜市にある小島(おじま)蒲鉾店で営業課長を務めています。
サラリーマンの顔に加え、ご当地ヒーロー「ささかまん」として知られています。
震災をきっかけに、「この地域を自分がなんとかしなきゃ!」と思ったそうです。
塩釜市は、同じ県内の気仙沼市や石巻市などと比べ、被害は大きくありませんでしたが、それでも確かに被害はありました。
塩釜市は、同じ県内の気仙沼市や石巻市などと比べ、被害は大きくありませんでしたが、それでも確かに被害はありました。
そんな中、「誰かが地域のために動いてほしい」ではなく、「自分が活動しよう」と立ち上がりました。
その象徴が地元で開くロックフェス「GAMA ROCK(ガマ・ロック)」。
自らイベントを立ち上げ、運営に携わっています。
他の班も、多様な職種・職業の人の話を、楽しく聞いた模様です。
楽しく聞いたのはいいのですが、うまく記事をまとめられるのでしょうか…?
楽しく聞いたのはいいのですが、うまく記事をまとめられるのでしょうか…?
その後は、写真部デスクの門田さんの講義でした。
震災の翌日、福島から飛び立って津波被災地の空撮を行った門田さん。
当時の心情の吐露から、写真は撮れても、直接の救助活動などには力を貸せない撮影者の無力感や葛藤を、切に感じました。
震災の翌日、福島から飛び立って津波被災地の空撮を行った門田さん。
当時の心情の吐露から、写真は撮れても、直接の救助活動などには力を貸せない撮影者の無力感や葛藤を、切に感じました。
見せられた数々の報道写真は、震災の引き起こした被害の大きさを示しました。
改めて気付かされたのは、それぞれの写真に、様々な思いを持った「撮る人」と「撮られる人」がいるという事実です。
改めて気付かされたのは、それぞれの写真に、様々な思いを持った「撮る人」と「撮られる人」がいるという事実です。
紹介された写真の中には、素人感覚ではレンズを向けるのがためらわれるような構図の写真が少なくありませんでした。
撮影を可能にしてくれたのは、門田さんの言葉を借りれば、撮られる側へのリスペクト。
信頼関係の大事さを感じました。
撮影を可能にしてくれたのは、門田さんの言葉を借りれば、撮られる側へのリスペクト。
信頼関係の大事さを感じました。
最後は、インターン生26人が各自が撮った「幸せ」をテーマにした写真の講評会でした。
お母さんが作ってくれた食事など、家族に関わる写真、人の温かみに関わる写真を持ってきた人が多かったです。
お母さんが作ってくれた食事など、家族に関わる写真、人の温かみに関わる写真を持ってきた人が多かったです。
上京先では1人暮らしだけれど、インターン中は実家から通い、家族と一緒という人が数名いました。
わたしはインターン期間中はホテルで1人暮らしですが、東京でいつも家族と暮らし、朝昼晩3食作ってもらえる自分は、「幸せなのだなあ」と感じました。
わたしはインターン期間中はホテルで1人暮らしですが、東京でいつも家族と暮らし、朝昼晩3食作ってもらえる自分は、「幸せなのだなあ」と感じました。
門田さんは、「どういうところに目を向けたかという感性が大事」ということを語りました。
各々、幸せをどこに感じるかという観点は全く異なっている。
幸せは、さまざまなところに転がっていると思わせれました。
各々、幸せをどこに感じるかという観点は全く異なっている。
幸せは、さまざまなところに転がっていると思わせれました。
早いもので、インターンは3日目が終わりました。
明日は各々の班が街に出て、テーマである「被災地の中小企業」の取材が始まります。
どんな取材ができるのか─。
あす11日朝が締切の、今日のインタビューの原稿はどうなるのか─。
今からわくわくどきどきです。
明日は各々の班が街に出て、テーマである「被災地の中小企業」の取材が始まります。
どんな取材ができるのか─。
あす11日朝が締切の、今日のインタビューの原稿はどうなるのか─。
今からわくわくどきどきです。
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