一歩一歩を着実に 宮教大2年 鎌田弘恵

 


ブログでは、はじめまして!

今回ブログ担当の宮城教育大2年、鎌田弘恵です。

さっそく、「記者と駆けるインターン2015秋」の活動4日目、

11月14日(土)の様子をお伝えします。


外は雨。

気温も低く、強い雨音が冬の足音のように聞こえます。


この日は前回トライした「模擬インタビュー」の原稿批評会がメインとなりました。

デスクの皆さん、他のインターン生からの自分へのアドバイスを聞くことは、

もちろん大切です。

しかし、それだけではなく「人に指摘できること、指摘すべきポイントに気が付くことも大切だ」と、大泉さんは始めに教えてくれました。



少しですがインタビューをして、初めて書いた原稿は概ね280字。

8人全員分の原稿が印刷されたA4用紙を、全員が輪になってじっと見つめます。

緊張感の中で、批評会が始まりました。




書いた本人が記事を読み上げ、

それを聞ききながら、疑問や改善すべき点などが浮かんだ人は、

挙手の上で話していく流れで、会は進みました。



自分の原稿に対する批評を受け終えた人が、

次の発表者を指名します。

自分がいつ発表者になるか分からない緊張感を高め、

睡魔に襲われるのを防ぐための策だとのことですが、とんでもない。

2時間を超えた批評会はずっと緊張感が切れず、

眠気を感じる余裕など、全くありませんでした。


 


批評会で出た指摘や意見、感想から、

私が重要だと感じたポイントをピックアップします。


 


●フォーマットを守る


記事を書く際は、タイトルを入れること。

人物紹介の記事には、氏名はもちろん、住所や年齢、職業が

ちゃんと入っていること。

そして、字数の制限を守ること━。

そんな一つ一つの決まり、

仕事一つ一つに付随している「フォーマット」(仕様、書式)を

ちゃんと守ることが、仕事をしっかりやり切るにはとても大切なのだと知りました。

確かに、細かいことかもしれません。

しかし、その細かいことに注意が注げているかどうか、

細かい仕様の上に仕事が成り立っていることをちゃんと理解しているかどうか。

私たちが社会人として一人前になれるかどうかは、

こうしたフォーマットをちゃんと守る習慣が身に付いているかどうかにかかっていると感じました。私たちは今、それをきちんと知ることできて良かったと感じました。




●取材先の連絡先を聞く

前回の模擬インタビューの際、私たちは「あくまで模擬」と高をくくって、

インタビューを受けてくれた高橋萌絵さんの連絡先を聞かずに取材を終わらせてしまいました。

しかし、そうすると記事を書く段になどになって確かめたいこと生じても、打つ手なし。

取材しきれていないかもしれない、という事態に備えて連絡先を確かめたり、

念には念を入れて、自分の電話番号を伝えて着信拒否に合わないように策を講じたりすることが必要なのだと知りました。、

間違いのない確かな原稿は、どういう準備や努力で成り立っているのかを学びました。


 


●読み手に疑問を与えない


新聞を読む際、同じ記事を読み返す人は少ないと思います。

サッと目を通して、次の記事へ。

世の中を概観するのに長けた新聞はだからこそ、

記事は一度で読んだだけで理解できる内容である必要があります。

読者にいかに「?」を生まないように書くか。

伝えたいことを伝えられるようになるためには、

常に読み手の立場や発想に立って記事を書くことが大切なのだと気がつきました。


 


ほかにも、

●余計な表現を削る「文章のダイエット」や

●文章と文章が関連性をもって続いていく「つながりの意識」、

●専門用語や難しい表現を使わない気遣い、

●巷にあふれた情報ではなく、独自の情報を盛り込む「オリジナリティ」など、

分かりやすくて読者に有用な記事を書くための多くのポイントが

批評会では伝えられました。




気付きは、ぞれぞれ手元の原稿の余白に書き込みます。

みると原稿は赤ペンで真っ赤です。

今後の厳しい道のりを暗示しているようです。




しかし、これは当然のことです。

インターンブログラムが始まって、まだたったの1週間。

そんな短時間で、何年、何十年も掛けて培われたプロの技量に

追いつけるわけがありません。

現状はやはり「月とすっぽん」なのです。

 


焦って追いつこうとして、

教えられたことを「あれも、これも、全部やらなきゃ!」では、

すぐにパンクしてしまいます。


私たちに大切なことは、「一つ一つを着実に」。

大泉さんに指摘されたことを胸に、

気付きや学びを、着実に自分の血肉にしていきます。

 


濃厚な時間となった午前に続き、午後は各班で取材の準備です。

自ら街を歩き取材先を探したり、

アポイントメントを円滑にあるための依頼文書を書いたり、

取材先が決まって質問事項を考えたり、

三班三様で取材本番に備えます。



「当たって砕けろ」と勢いで取材を申し込み、

その日のうちに取材に行けた班もありました。

学生の無茶なお願いを寛大に快く引き受けてくださり、感激です。

ありがとうございます。


それぞれの班が、それぞれの歩幅で歩みを進めています。

取材はこれから本格化します。

思い悩むことが少なくないと想像しますが、

目の前の一歩一歩を着実に進んでいきたいです!


 


最後にメンバー紹介「その3」です!


今回はメンバー3人の真ん中で、笑顔の「C」ポーズをする、

C班の伊勢美沙子さんです。



C班の紅一点、明るくハキハキとした東北学院大4年です。


そんな彼女、実はプロレス好きです!

初めて聞いた時は、穏やかそうな見た目とのギャップに驚きました。

いち早くプロレスに魅せられていた妹さんに連れられてプロレス観戦に行き、

眠っていた闘魂に火がついてのでしょうか?

今では妹さんを凌駕するプロレスファンだそうです。

その証拠に、彼女はプロレスラーのファイルを持ち歩いています。

 


学びと発見、驚きに満ちた河北新報の記者インターン。

これからも、その濃さと愉快さを発信していきます。

引き続き応援よろしくお願いします。

以上、鎌田弘恵でした!


 


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河北新報社 記者と駆けるインターン

このブログは、2012年夏から2019年春まで通算19回行われた、大学生向けの記者体験プログラム「記者と駆けるインターン」の活動報告です。 2019年夏からは内容や期間が異なりますので、ご了承ください。 詳細は最新の記事をご覧ください。