原稿と向き合って 東北学院大2年 平田真莉子

 


記者と駆けるインターンは6日目を迎えました。

2月25日(木)のブログは、東北学院大2年の平田真莉子が担当します。


 


今日の活動メニューは原稿の合評会です。

昨日行った名取市閖上での取材成果をまとめた各自の原稿を読み合います。

5年経った被災地を自分の目で見て、何を伝えたいと思ったか─。

18人、18通りの原稿があります。



 


合評会はデスクを囲み、3つのグループに分かれて評価し合いました。


私の班で、指摘されたことは

「何にスポットを当てるのか」ということ。


聞いたことをそのまま全部書いてしまうと、情報が溢れかえってしまいます。

デスクから受けた指摘は「情報を書かない勇気」。

情報を集めるだけでなく、伝えたい情報を選び、

不要な情報は思い切って捨てることも必要です。



書きたいことだけを書くのは自己満足に過ぎません。

記事の向こうにいる読み手のことを、どれだけ思って書けるか。

文章を客観視する大切さは頭ではわかっていても、

慣れないとどうしても主観的な、書き手本位な文章になってしまいます。


「『知ること』『分かること』と『できること』は違う」


大泉さんが言っていた言葉の意味を、痛いほど感じました。

この溝を埋める作業が、このインターンの活動の肝なのだと思います。


 


2日後に迫った27日(土)が、当面の原稿締め切り日です。

各班が取材した地元中小企業の魅力を800字に落とし込みます。

一度書いた原稿を仲間に読んで貰ったり、声に出して読んでみたり。

自分の頭の中にある原稿を、外に出すことを心がけて完成を目指します。


 


今日は、D班のメンバー3人の紹介です。3人とも2年生です。



左から、福島大で経済を学ぶ前川未歩さんです。

出身は岩手県盛岡市。特技は「大食い」です。

お寿司は124貫食した胃袋を持っています!

班では、まとめ役。原稿の方針をどうするか、写真はどんなものを選ぶか…。

みんなの意見を踏まえて答えを導きます。

冷静に判断してくれるので、彼女は班にとって大きな存在です。


 


中央は、明治大の須川拓海さん。

生まれも育ちも神奈川県。

今回のインターンに参加するために仙台のホテルに14泊するそうです。

東京―仙台の往復交通費と宿泊費は、もちろん自腹。

そこまでしてのインターンに参加している意気込みはさすがです。

でも、そのキャラクターは温和そのもの。

班ではもっぱら聞き役で、優しい雰囲気でいっぱいです。


 


右側がこのブログを書いています私、平田真莉子です。

東北学院大に通っており、宮城県丸森町の故郷を離れて、

仙台市泉区で一人暮らしをしています。

優柔不断で決められないところがあるので

的確に意見を言ってくれる2人に助けられて活動しています。


 


記者と駆けるインターン。

私にとっては、「仲間と駆けるインターン」でもあります。

残りの7日間も、18人の仲間と走り抜けます。


 


 


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河北新報社 記者と駆けるインターン

このブログは、2012年夏から2019年春まで通算19回行われた、大学生向けの記者体験プログラム「記者と駆けるインターン」の活動報告です。 2019年夏からは内容や期間が異なりますので、ご了承ください。 詳細は最新の記事をご覧ください。