初めての「実践の場」〜閖上視察〜 東京大修士1年 石沢成美

 記者と駆けるインターン4日目、ブログ担当は山形県出身・東京大大学院修士1年の石沢成美です。

 私は東日本大震災を一つのきっかけとして、大学で地球科学の道を選びました。都会暮らしを続ける中で、やはり「地域の中に入って人とのつながりの中で活動したい」「震災で生活が一変してしまった東北のために働きたい」と思うようになり、「東北で働くとはどんなことなのか」を知るために、今回のインターンに応募しました。

 この4日間、課題に追われ若干寝不足になりながらも、大好きな東北にどっぷり浸って過ごす幸せを感じています。


 今日はバスで震災の津波で大きな被害を受けた名取市閖上を訪れました。河北新報社を離れ、現場での取材を体験する初めての日です。

 かまぼこ店「ささ圭」専務の佐々木靖子さん、生まれ育った閖上で「案内人」を続ける水道設備業の長沼俊幸さんに案内していただきながら、日和山や祈念碑「芽生えの塔」、震災の記憶を伝える施設「閖上の記憶」を回りました。

 午後からは仮設店舗の集まる閖上さいかい市場で突撃取材に挑みました。この市場はまもなく閉じられるとのことですが、惣菜店の方が「震災直後はお客さんがいたが、いまはまばら。別の場所に移るかどうか、先のことは見えない」と話していたのが印象的です。

一日中現場を巡りたくさんの言葉を吸収したせいか、インターン生にも疲労の顔が見え始めています。

この後も閖上の原稿執筆に班原稿準備とやるべきことが山積しています。焦らず一つ一つ丁寧に実践を積み重ね、「東北で働く」に迫りたいと思います!

河北新報社 記者と駆けるインターン

このブログは、2012年夏から2019年春まで通算19回行われた、大学生向けの記者体験プログラム「記者と駆けるインターン」の活動報告です。 2019年夏からは内容や期間が異なりますので、ご了承ください。 詳細は最新の記事をご覧ください。